しげる。結婚おめでとう。キャンベルだ。フランカーE1と言ったほうがいいか? 俺と僚機がお前にどれほど助けられたかは忘れられない。移動型滑走路として世界を飛びまわっていたお前との、ひと夏の冒険とロマンスもだ。あのときの子供は元気に育っている。 だがしげる、あの優しい目をした太ったジョン爺さんのことを忘れてないか?ジョン爺さんは日がな一日、誰とも話さず在郷軍人会事務所で過ごしている。恩給と年金だけでは暮らしていけず、ジョン爺さんの娘は農協の事務員として働いている。農協は若者たちから「絶対にやめろ」と言われたのに、野村萬斎にしか見えないゆるキャラ「まん菜くん」を無許可で発売して5兆円の賠償金を負わされた。ジョン爺さんの娘は、子供から「どうしていつもグランパは悲しそうな顔をしているの?」と言われて泣いたそうだ。 しげる。引越しの整理を手伝おう。俺たちの間の7人のベビーも、オモチャを貰えば喜ぶだろう。俺たちしげるの第2から第14夫人と、その91人の子供で家を訪ねる。蟻の隊列のように、子供たちが1つずつオモチャをもって帰ることになるな。 俺たちが訪ねなくても、引越しの模様はレポートで提出してくれ。