三日月職人の朝は早いーーーーー カチリと時計の針が6時を指すのと同時に 彼は目覚ます。 ぐぐっと布団の中で身体をほぐし、 今日を迎える。 三日月が入れてくれた湯たんぽを持って、 そろりと洗面所へ向かう。 優しさで詰まった 湯たんぽの水で顔を洗い、髪を結ぶ。 ふぅ、と一息気合を入れて早足で部屋に戻る。 まだ、兄様は起きていない。 この寝顔を見れるのは、至福の時だ。 すぅすぅと規則正しく動く睫毛と髪は 襖から透ける日を浴びて美しく輝いている。 箪笥の上に登り、じぃっと見てから 兄様の元は飛び降りた。