この前描かれていた兄弟の漫画(さらざんまいを未視聴のためこのような言い方で失礼します)を拝見した際、花梨さんは本当に地獄の顔をしていない地獄を描くことが上手いなあと思わされました。お兄さんが弟さんにお寿司をあげるときに浮かべた笑顔が、それを受けての弟さんの微笑みで瞬間的に瓦解するところが何より好きです。動作、言葉、表情のひとつにまでみっしりと詰まった地獄の気配と、それに足を取られてしまったお兄さんと、何にも知らない寿司屋にいる他の家族達の気配に救われない気持ちになりました。そして改めて1コマ目を見返したときの、その背景にある首を吊るためのロープの、まあるく繋がれてしまった呪いにまたぞっとしました。