それなりに前のことですが「僕は天使じゃないよ」を読みました。 舞台のホン(詳しくは知りません)のように背景の描写と役者の動作がただ簡潔にテキストにされて、その上にキャラクターの声の演技が乗る、そのテのゲームではなかなか見られない手法だったので面食らったというのもありましたが、ウラの描写が淡泊だからこそオモテに立つキャラクターのセリフそれぞれが彼らの立つ冷たい現実とありさまを浮き彫りにしていたと感じました。 そして、市蔵と関わるなかでひたすらに、理解できないほどに破滅に向かいつつも退廃的な生の中に「なにか」を探している4人のヒロイン、その「なにか」の答え合わせるような4人、ともう1人の終章の独白は見事な構成だと思います。 自分自身の感傷的な性がただ深読みさせただけのようにも思いますが、この作品は非常に短く、美しく、悲しくまとまっています。誇りに思ってください。僕は思います。 劇伴も最高でした。メインテーマはもちろん個人的には愛よりも非情と薔薇の墓が。 最後にこの作品はあくまで露悪的なので人前でほめるのはこれで最後にします、悪しからず。 長文失礼。許されたし。