『小料理屋おかだのいろいろかいろログ本』を読ませていただきました。 次第に仲良く打ち解けていく三人の姿が微笑ましく、こちらも見ていて嬉しくなってしまいました。際限などないと思えるほどに懐いてくるお竜さんと坂本さんが可愛らしくて、しかしどこかで線を引こうとする以蔵さんにやきもきしました。それを軽々と突破する坂本親子のパワーたるや、最強だなぁ、なんて思ってしまいました。 坂本さんが風邪をひいた話では、不覚にも「龍馬はバイキン」との言葉に思わず吹き出してしまいました。 三人が互いを大事に思っているのがとても伝わってきましたが、その周りの人たちの優しさも際立っていると思えました。小料理屋のお客、幼稚園のママ友達、そして二人の親兄弟親戚。皆優しくて理解があり、彼らに応援されながらのこの関係がずっと続かないはずがないと思わせてくれました。 一方で、私は啓吉君の思いも良くわかってしまうのです。一人だけのうのうと幸せをつかんで先にいってしまった坂本さんへの怒りは……誰も悪くないとわかっているのですが。人が人に向ける感情の種もベクトルも多様なものですが、不誠実な愛を持つ坂本さんを応援したいと思いました。