人生の一番古い思い出として残っている誰かが歌を歌ってくれたこと の短歌を拝読しました。とても好きだったので評のようなものをお送りさせてください。 5/7/13/7/9 という区切りで読みました。三句と結句が字余りですが、三句の13音が大胆で、結句の9音がそこまで気になりませんでした。一首の真ん中である三句が引き伸ばされることで、本当に長いときの彼方にある、「一番古い」思い出の実感とリンクしました。 歌い手を親や家族ではなく「誰か」としたことで、生まれるよりも以前の、たとえば前世の記憶まで含ませられそうな余白を感じます。 そのひとの一生に思いを馳せることができる一首で、とても好きです。