「ぶおん、ぶおんぶおん!」 しげるは床に腹這いになり、ミニカーを縦1列に並べていた。車列の中央にはパワードスーツの輸送車がある。他のワゴン車は護衛のつもりだ。 「RPG!」 しげるは無線のつもりで大声を出した。「キキーッ!」ワゴン車を急速に動かす。自ら盾になって輸送車への直撃を免れようというのだ。「ドカーン!ズシャーッ!」輸送車を片手で横転させる。パワードスーツが荷台から落ちる。「アンブッシュだ!」しげるは先頭のワゴン車が遮蔽物になるように、海兵隊員のフィギュアを配置した。何歳だ?しげる。 「ダダダダッ!ダダダダッ!」左手の指で弾いて海兵隊員のフィギュアを倒していく。同時に… 「ららら〜♪」右手でS.H.Figuarts長渕剛を降臨させた。脳内で『CLOSE YOUR EYES』をBGMに、剛がパワードスーツのライフル銃をとり、敵の民兵を肉片にしてゆく。気分は日本版『オペレーション・レッド・シー』だ。 その夜、しげるは剛とスティレットを見比べ、剛を抱いて就寝した。スヤスヤと眠るしげるを隅から見て、スティレットは寂しげにした。足の裏を見る。そこにはマジックで「しげる」と書かれていた。