『押井守が新作アニメの制作を決定!』 「おおおお!」 『構想10年!』 「ダメだああああ!」 泊地にミリオタおじさんたちの歓声が響く。 ゆりしーずが、ミリオタおじさんたちの輪から外れて『ダ・ヴィンチ』を読んでいたしげるに囁く。 「まさに『だから、遅すぎたと言ってるんだ!』だよね。意味がちがうけど」 しげるはわざとらしく溜息をつくと、頭を掻いた。 「もう俺はそういうホモソーシャルのノリはやめたんだ。頼むから、もう話しかけないでくれるか。恋愛コラムニストの肩書きに傷がつく。非モテを拗らせて、ルサンチマンに走り、男同士で傷を舐めあってると思われたくないんだ」 ゆりしーずの手から60分の1ザクが落ち、ガシャンという音を立てた。その目から一筋の涙が流れた。