「これからお前が何をしなきゃいけないのか……ネンネじゃないンだから、わかるよな?」 六本木の高級マンションの一室で、身体のラインを強調するような扇情的なビスチェ衣装に身を包んだしげるはおずおずと頷く。 彼を取り囲むのは日焼けした男たち。側頭部を物々しく刈り上げ、一様にタトゥーや貴金属で全身を装飾した彼らは反社会勢力の構成員で……軽率なことをしてしまったな。としげるは後悔する。インターネットで、軽はずみに闇営業なんて募集しなければ良かったのだ。 「ここにいる連中はみんなあんたのファンだ。だったら、こいつらが悦ぶ方法も……当然わかってるよな?」 「……はい」としげるはずぶ濡れになった子犬のように弱々しく返事をして、抵抗は不可能だった。 そして彼の前にいくつもの小箱が運び込まれてくる。 それらは戦車や戦闘機、ガンダム、それにフレームアームズ・ガールのプラモデルで……。 「道具や塗料も一通り揃えてある。だから俺たちの目の前で、ネットにあげてるみたいなイカした模型を作ってくれや」 もう一度、しげるは震えながら頷いて、底冷えするような享楽と魔の夜はまだ始まったばかりだった。