「もっと早く気付くべきだったよ」 その硬い兜の中から盾の英霊は問う。 「君の剣はヘクトールの槍と同一のものだね?」 「そうだとも。そして貴様はその一撃を凌いだかの大英雄だな?」 「御明察。なるほどね、合点がいったよ。つまりこの攻防は神話の再現というわけだ」 「馬鹿を言え!俺が生きた内でこいつに斬れなかったものはないぞ。なんてったって岩さえ切り刻んだツワモノだ。何にせよ、俺が授かる前のこいつの話なんぞ俺の知ったことじゃねぇしなぁ!」 セイバーが剣を構えるとその聖剣は眩い光を纏い始めた。 「マスター、宝具を使うぞ」 …まさかこんな早々に宝具を解放することになるとは思っていなかった。 「…はぁ、分かった。やるからには確実に仕留めて」 「了解だ!よーく見ておけ、我が絶世の名剣を!」