→エクボは…… ①一生遊んで暮らせるだけの大金を ②孤児院の子供達が心身ともに健康でいられること ③魔人の自由 を望む。 その瞬間、エクボは命を落とす。 「一生」を終わりにする事で一番目の願いは叶った。 二番目の願いを叶えた魔人だったが、自由になった事で好き勝手に魔法を使えるようになる。 魔人は、子供達を苦しめる魔法をかけた。 魔人とは、魔法を使える人間の事では無い。 悪魔のような人物だから、こうしてランプに閉じ込められていたのだ。 魂となったエクボは自分の浅はかさを呪った。 なんの代償も無しに願いが叶うなど有り得ないのに。 自分のせいで、大切に思っていた子供達を苦しめる結果になてしまった。 疑う事を知らなかったばかりに、悪を野放しにしてしまった。 そうして、重すぎる後悔の念はエクボの魂を成仏させる事無くこの世に留まらせ続けることとなった。 魔人……いや、悪魔は満足そうに微笑んだ。 これで、いつまでも自分の自由を願ってくれた子と一緒に居られる。 大切な者は自分一人だけで良い。 例え一瞬でも、他の人間の事を考えて欲しく無かった。 それがいわゆる家族のような間柄であったとしても。