最近暑い日が続いているせいか、体力も落ちれいるのだろう。 それにしても部室までの距離はここまで遠かっただろうか。 浩子は照りつける太陽を恨めしく思いつつ日陰に座り込んだ。 「どうしたんや」 覆いかぶされるように浩子は話しかけられた。 浩子が顔を上げると、そこにはセーラの顔があった。 「どうしたんや」 セーラは再び浩子に話しかけた。 浩子は言うかどうか迷ったが、嘘をついても仕方がないので 正直に話すことにした。 「ちょっと暑くて……」 そのセリフを言うとセーラが浩子の顔を覗き込んできた。 かなり近かったため、浩子は思わずどきどきしてしまった。 「ちょっと顔色悪いか?」 「先輩、それよりも顔が近すぎますよ」 セーラに言葉に浩子は今の精神状態を悟られないように答えた。 「よし、部室まで背負って行ったるわ」 セーラは浩子の言葉を気にしないかのように言い、 そして、浩子の前に背中を向けてかがんだ。 浩子はセーラの背中を見ながらどうすればいいのか わからなくなってしまった。 つづく。