???/EH 「好奇心は猫を殺す、聞いたことは、モートン軍曹?」 ニック・モートン陸軍軍曹。飛行機墜落で死亡処理されたが、その後生存を確認、許可のない軍属の離脱で不名誉除隊。 任務を邪魔するかのようにバーで声をかけてきた男を警戒して、少し調べてみたが取り越し苦労だった。勘も鈍ってしまったのだろうか。劣情を孕んだ視線と、そうでないものは見分けがつく。あれは、欲より探るような目だった。そう確信していたが年をとったのかもしれない。 「続きはしってる、Dr.ソーン?」 へらり、軽薄そうに笑う。ゆっくり、重なった腕が掌の内側に滑り込む。力は入っていない、手を引けば終わりのはず。なぜだか、状況に反して皮膚を突き破るほど脈が跳ねまわる。相手にも伝わっているだろう。 「好奇心は猫を殺し、満ち足りれば蘇る。僕より、君に似合いじゃないかな、イーサン? 何度でも立ち上がるその姿は痛ましくも、美しい。実に感動的だ!」 でも、今回はやめた方がいい。君の頼み方次第では、助けてあげてもいいけれど、さぁ、どうしようか? ゆったり、細められた瞼の中、月がふたつ隣り合って光った。 NM?Seth?/EH