「や」 下を向いていた僕に声をかけてきたのはルドガーさん。 「わっ」 と、僕は思わず声を上げて驚いてしまった。 「仕事終わる時間を狙ったんだ。ジュードは仕事中私用で話し込むのは嫌だと思って」 ごめんなさい貴方のことしか考えられなくて仕事も中途半端どころかできなかったです、とは言えず。気遣いのできる彼に感動するのやら逆にずるいと思うやら僕の心は混沌とする。 「この後ヒマ?終わるまで待ってるから」 思わず息を飲んでしまった。頭にかぁ~っと血が上る。一拍置いてからぶんぶんと首を縦に振り。その後更に仕事にならず役に立たない僕に早く上がれと店長に言われ予定よりも10分早く仕事を終える。 仕事着から着替え支度した僕は、注文したコーヒーを飲んで『僕』を待っていてくれたルドガーさんにおずおずと近寄り声をかけた。 「仕事、終わりました」 ルドガーさんは微笑んでいる。 「おう、じゃあ行こう」 立ち上がり店を出る彼にどこへ?と思ったが僕は肯いて後を追う。行き先が地獄だろうと僕は付いていくだろう。 続く3