② ――私があげた花……を。 撫でながら。 咲羽先生の横顔を眺めているうちに、なんだか顔が熱くなってきた気がする。 心臓も、ちょっとだけ、なんか速くて、熱い気もする。 扉を開けられずに立ちすくんだままゴク、と唾を飲んだ瞬間、先生が頬杖をやめて、椅子に凭れた。 何故か、見つかってはマズイと瞬間的に考えた私はばっとその場から退いて、昇降口へ向かって早足に歩き出す。 あのタイミングで隠れたんだから、バレてはない……はず。 ていうかなんで隠れたり逃げたりしなきゃいけないワケ? と心の中でもう一人の自分が不満げに言っているけど……無視。 今日は全部。朝の時から、さっきまで、全部。せんせーが悪い。先生のせいだ。 「……あつ……」 私がおかしいのは、全部、先生のせいだ。