「・・・うう、終わらない」 年を越してまだ残っている仕事にめげて、思わず弱音を吐く。もう何日缶詰になってるっけ。 「ジュードく~ん、君にお届け物だって」 バランさんに声をかけられてそちらを向く。すると意地の悪い笑顔をしたバランさんの横に彼がいた。 「ハッピーニューイヤー、ジュード」 風呂敷に包まれた大きな重箱を持ったルドガーは僕の幻覚だろうか。 「え、どうして」 混乱する僕にお構いなく 「差し入れ持ってきた。一緒に食べよう」 にかりとルドガーが笑って言う。 「バランさんの許可は取ってる」 「いや~、所員の管理も所長の仕事だからね」 「う、あ」 どうしよう、凄く嬉しいけど、いいのだろうか。 「でも年末の仕事がまだ・・・」 「いーのいーの、まだこんなにあるんだもの。もう新年だし、多少伸びたところで変わらないさ。それより英気を養った方が効率がいいっって」 「そーそー。徹夜した頭でやるより休んでやった方がいいぞ、ジュード」 二人からそう言われ、いいのかな、でもその通りなのかもと疲れた脳が誘惑される。 「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」 何よりしばらく会えなかったルドガーと過ごしたかった。続く