「何であんなはしたないことをしたんや」 突然の怜の説教にセーラは目を丸くした。 確かに、自分にはちょっとそういった行動をしてしまうことが あるかもしれない。 スカートをはかされたときにもズボンのときと同じように 走りまわったりしているところなんかそうだろう。 ただ、今になって改めていわれたことが不思議でならなかった。 セーラの表情から、何もわかってないと感じ取ったのか、 怜はため息をつきながらこう続けた。 「すごい嬉しかったいうんはわかるけどな、 山のてっぺんで全裸になるのはアカンわ」 怜の言葉にセーラは絶句した。 あれは、深層での喜びの表現であって、実際に全裸になったわけではない。 そう言い訳しようとしたら別のところから声が聞こえた。 「違いますよ、園城寺先輩」 浩子だ。 セーラは怜の勘違いを訂正してくれるであろう浩子の登場に ほっと胸をなでおろした。 「江口先輩は登頂したあとにお地蔵さんを見つけて、 お地蔵さんが寒そうやったんで着ている服を 着せてあげたんですよ」 「そうやったんや。優しいなセーラは」 胸をなでおろしたのは間違いだと気づいた…… つづく