イーハトーヴォ・デイブレイクを読ませて頂きました。 一読。後、銀河鉄道の夜を青空文庫で復習してまた何度か。ググって小岩井農場も。 相変わらず最高に美味な焼け石をご馳走頂き悶えながら楽しませて貰いました。 兎に角、蓮子の瞳が印象に残りました。特に、宮沢賢治が嫌いな理由の2つ目を話すところが。目深に冠った帽子の下に強い意志が感じられる眼が大好きです。 メリーにその視線をぶつけたあとからの蓮子の、強くもなり弱くもなる、顔に色を取り戻していくかのような表情の変化が彼女のメリーとの関係性を物語っていて、この辺りは後書きを読むまでもなく矛盾した感情の行き場のないエネルギーを感じました。 この邂逅で生まれたエネルギーと見開きのページで得たベクトルが、安易に石炭袋で下車せず、天上はおろかどこにでも行ける切符で、在るかさえ定かでない何処かに辿り着こうという蓮子の覚悟につながっていて、扉の向こうの光の先に蓮子のこれからの人生が感じられる、素敵な物語でした。 締め切り前の苦闘を拝見しておりました、大変な状態で今作を出して頂き、ありがとうございました。