御作『アルマの逆鱗』を拝読致しました。 一生分のやちさきを味わわせていただきました。 彼女達の表の顔も裏の顔も、それぞれにおいて、この作中における姿が私の理想になりました。それ程の衝撃を、過言ではなく、受けました。 阿呆で可愛い早鬼と、彼女を適当にあしらう八千慧の日常は、見ていて頬の緩みを抑えられません。一方で、15頁の「えっヤダ」と続くコマの八千慧の対比も大変可笑しく、この思い通りにならないところが後半の、二人にとって深い部分においても変わらず有るということが、とても素敵だと思います。 八千慧に攻められる早鬼の愛らしい姿を子分らが見てしまっていたら、どうなっていたことでしょう。読者として安全なところから覗けることが恐ろしい程に有り難く、また同時に、この関係を推量しているのであろう饕餮の胆力に対して、二人と並ぶ度量を感じて止みません。 今後も八千慧が時々こうして、取り置きを我慢できずに摘み食いしてしまう様を拝見できれば、心より幸せに存じます。