背中から抱きしめて、首筋に鼻先を埋める。 途端に鼻孔いっぱいに広がる芳香に、深呼吸を1つ。 かわいいかわいい恋人は、それだけで、少々大仰に体を震わせたが、俺の腕から逃げようとはしない。 それを良いことに、へその前で絡めていた腕を、ゆっくりと動かす。 脇腹をなぞり、豊満な乳房を指先でなで上げれば、再び震える体。 吸い込む芳香は更に深まり、軽い酩酊状態へと、俺を誘う。 「善逸……」 たまらなくなって、その名を呼べば、耳まで真っ赤になった愛しい人は、少しだけ、俺を振り返って、 「……いいよ、たんじろぉ」 そうやって俺を甘やかすから、俺は今日も、長男ではいられない。