遅ればせながら、はやこさんの書かれた好きな言葉は、ベル君の“「俺は、右耳を失くしてもいい」” に1票を献上します。 他の方があげられていた文章もそれぞれ素敵で、わかる!で、ひとつを選ぶのは難しいと思っていました。 読後から少し離れて物語を思い返した時、世界の音が遠ざかる描写にベル君の声が響いて胸が苦しくなりました。 例え話であっても、彼がその耳に変えても欲しい、と声にしたという事が、とても強く切ないです。 本当に耳を失っていたら、ターナーさんはもっと深く傷ついていたはずです。そしてその事をベル君は見落とさない子だと思うのです。『傷つけてもいい』とベル君は言わないし思わないと思うのですが、そんな狂おしさを感じました。 けれど、はやこさんのベル君はそこに留まらず、若々しくしなやかな印象で、溺れず酔いしれず、ターナーさんを見つめているところが素敵です。 だからこその、一瞬の深いところから溢れたような言葉がとても熱く、胸に残ります。 以前、ベル君の耳にターナーさんがキスをするのは傷跡に、と仰っていたのも切なくていじらしくて大好きです。ふたりのはじまりがいつも心にあるのだなと……(1/2)