(1)はじめまして。あぽると申します。 つい先日サイトで乱歩さん夢の「帰れないふたり」を拝読しまして、感想をお送りしたのですが、あまりにも良い作品に対して言葉が足りていなかったといいますか、自分の中で与えていただいたエモさを消化しきれなかったので再びこちらに感想をお送りしております。そういった経緯からサイトへ送った感想と恐らく重複してしまうところもあると思うのでサイトへ送った方は無視して頂いて問題ございません。お手間をおかせしてしまい申し訳ないです。前置きが長いですね。これ以降も長くなると思いますので、いくつかに分けてお送りします。本当に気が向いたときに読んでいただければ幸いです。まず、手始めに触れたいのが、作者様の情景描写が本当に好きで……!!!「みずいろの空、綿あめをさいたみたいな雲、柔らかな陽射し。揺れる桜の花びら、街をゆく人の淡い色の外套。」ありふれた光景のはずなのに、選ばれた言葉一つ一つの響きが柔らかで日本語ならではだなァと嬉しくなります。主人公の在り方や言葉も同じくらい優しく柔らかでそれこそ小説自体が春の温かな日差しのように穏やかで素敵だなと最初に思いました。