合同誌『どうしてこんなにうまいのか?』を拝読いたしました。拙いながら感想をいれさせて頂きます。 そもそもなんですが、作品の視点が専門と時系列で分かれているのが、合同誌の強み、という感じで素敵ですよね。そして、「実はこういうことがあったんだよ」と後から補完される構成も、通して読んでグッとくるに決まっている、という感じでとても良かったです。メインになっているハンバーグという料理のチョイスも、ハンバーグそのものにメッセージ性があっていいなあ、としみじみとしてしまいました。 「怒られなくなって~」の段落、全部がたまらなくて震えてしまいました。良かったです……。その後のシーンも、「赤いから」「朱いから」の部分がすごくいいフックになっていて、話題をずらしながら佐海くんを論じているところは会話やシチュエーションの良さだけでなくて、字書きの技術!という感じもあって読み応えがありました。お菓子みたいに甘くてやさしい味をしているにんじんグラッセを作る佐海くんも、それを本心で美味しいと伝える北村さんも、たまらないです。→