「王と虚飾と姫君」、映画本編軸の読み応えある作品を楽しませていただきました。幼少ドーファンちゃんの天使のような愛らしさに癒され、アジャンクールの戦いを経て束の間の蜜月とすれ違いにドキドキハラハラ、終章の終わり方に沈痛な心持ちになってからのエピローグと家の遠景に胸をなでおろすという、ジェットコースターのような心境で読み終えました。泣き虫でハルのことが大好きな幼少ドーファンちゃんの感情豊かな表情やしぐさ全てが可愛くてもうたまりません。手紙のやりとりが絶えた理由が判明してようやく想いが通じた夜の恥じらう姿も本当に可愛くて、だからこそその後の展開には胸が痛みました。後書きに書かれていたとおり、奸臣の思惑にはまってしまうハルの未熟さが映画本編でも望まぬ結果の連鎖を招いていましたが、それに翻弄されることになるルイの諦念や悲しみがとても切なくてつらくて…「なぜいつもみじめな思いをさせる」と嘆くルイの泣き顔にもらい泣きしてしまいました。これまで幾度となく期待しては裏切られあきらめてきたルイの心情を思うと抱きしめてあげたくなりますね…(すみません長すぎて2つに分けます、こちらは感想その1です)