「ん?」 まったく動こうとしない浩子に対して セーラはかがんで背中を向けたまま様子を伺ってくる。 浩子は答えた。 「私なんかより園城寺先輩のこと探したほうがええんと違いますか?」 「怜は竜華と一緒におるやろ。今、俺が一緒にいるんは浩子や」 「ですけど」 「さっさとする。それともファイヤーマンズキャリーで運ぼうか?」 そう言われて、浩子はセーラの背中にしがみつく。 背中に浩子に向かってセーラはつぶやく。 「浩子は考えすぎるところがあかんねん。 甘えるべきところ、頼るべきところは甘えたり頼ったりせんとあかんで」 浩子はセーラの背中によりいっそう強くしがみついた。 「……今日は部室までお願いします」 「そうこないとな」 続かない。