新刊拝読しました!素晴らしい作品を本当にありがとうございます! 記憶の無いジャミルさんとそれを指摘しないレオナさんとの、不安定で不確かで、でも確かな愛と想いが存在する十日間の描写にページを捲る手が止まりませんでした。 一緒に暮らす動物たちとの温かな関係性に思わず微笑んだり、記憶をなくしたジャミルさんの以前とは違うところ、同じところ、それらに対するレオナさんの感情が、静かで淡々としつつも抑えきれない激情を秘めていることが窺えて涙を堪えたり、最後までとても楽しく読ませていただきました。 特に食器を洗うのをジャミルに教わるレオナさんのシーンが好きです!何気ない日常の一幕をこんなにも鮮明に覚えているレオナさんと、その何気なかったはずの日常がこんなにも遠く得難いものになってしまった現実との対比が何とも切なく、思い出が温かく微笑ましいほど現状のやるせなさが際立って印象的でした。 終盤の夕日に照らされて記憶を思い出すシーンは鮮明に映像が浮かぶようで、ドラマチックで幸せな展開に全私が喝采をあげました。 これからの二人はきっと幸せな未来を歩んでいくのだろうと確信できるラストで、本当にとても良かったです。