事件の捜査中、惨事を目の当たりにして珍しく動揺するバルバル。動揺を表に出すまいと努めるが、震えを隠せない手を、大きく武骨な掌が握る。 「ハハ、俺は女性じゃないよ?」 「知っている」 冗談めかした掠れ声に、不愛想で簡潔な言葉が返る。他の仲間が駆け付けるまで、握られた手が解かれることはない。