(片道なのでこちらで失礼します) お誕生日おめでとうございます! こちらは貢ぎ物です。 「EDMじゃなくても、アライバーが生まれる前、ずっと昔に人の心を揺さぶったっていうアイドルのライブがあるっていうから、映像を取り寄せてみたんだ」 そういって、信乃くんがライブラリーネットワークで借りてきた記録映像を何本か、皆で観るdeva。 広いステージが小さく見える、46人がひしめき合うライブ。 世界旅行をテーマにした、魅せる映像を駆使する2days。 地方の小さなハコでやる、距離の近い全国ツアー。 「おっ、これは夜鳴の本拠地の近くじゃねぇか?」 「あー、隣の県だな。こないだ護たちに招かれた時この辺走ったぞ」 なんて話しながら、画面に映る長身二人と少年三人をうまく収めるカメラに感嘆する。 青年か少年か、背の高いアイドルが一番小さな少年を抱えて、共に手を振り、奥の席まで笑顔を届ける。 「はは、これいいな! 俺ももう少し小さかったら、敦の兄貴が抱えられたかな?」 「無茶いうな、出会った頃のサイズでも結構無理だぞ」 楽しげに弾ける笑い声と共に、21XX年のとある夜は更けていく。