(1/2) はすみさんの、紆回、上・狭間・下を拝読いたしました。 素敵な本を読ませて頂きありがとうございます! すごく面白かったです。 しのぶくんの手管に翻弄されている冨岡さん(色々真面目に突き詰めて丁寧な暮らしをしている人)が意思を持って互いを引っ張り合うの本当に素敵でした。二人とも何か相手に良いものを与えようとしていて、そういう価値が貴方にはあるんだよと声じゃなくて伝えあっている感じで、じーんとしました。時系列が様々な方向に飛んでいるのに一貫性のある話で(小説こういう風に書いてもいいんだ、この人たちは過去を思い起こしているんだろうか)など考えながら読み進めていったのですが、 「しのぶとは同じにおいがした」 「におい、ですか?」 「上手く言えないが、うまくいきそうな気がした」 と言うところで、二人とも人生をこういう捉え方をする人たちだったのかも、と納得しました。こういう方たちにとっては他人と関わるときは、そりゃ難しいし、ひずみを感じるし、二人じゃない誰かが好きだという意向を示しても、しのぶくんは勝手な人、と捉えるし、冨岡さんにはそれは見えないよなあと思いました。