S.H.Figuarts長渕剛は目をゆっくりと開けた。周囲を視線でさぐる。無数のスペース・コロニーやロボットを見ると、ここは植民惑星のようだ。 (俺はライブのスタッフと離れて…。ライブの準備はどうなってんだ?このままじゃ中止になっちまう) 「あたしはスティレット!フレームアームズ・ガールよ」 突然、目の前に少女の顔が現われ、剛は絶叫した。 連れられて、少女も悲鳴をあげる。見ると、少女は全身に未来的な装甲を着装していた。この植民惑星の衛兵らしい。冷静さをとり戻し、剛は言った。 「この辺に、広場みたいな場所はないか?ライブを開けるような。この星に歌を広めることが、俺がここにきた宿命だろうからよ」 「はァ?なに言ってんの?あんたはオモチャなのよ。オ・モ・チャ!」 スティレットは剛の胸に指を突きつけた。 「なにを訳のわからないことを言ってやがる。仕方ねえ。俺の歌を聴かせてやるよ。そうすりゃわかるだろ」 剛は付属品のマイクスタンドを手にした。長いスタンドの底部がオーディオのボタンを押した。 《ひとりぼっちにさせてごめんね…》 大音量で美声が響く。周囲に集まっていたオモチャたちも、うっとりとした。