「これよりヘルファイアによる射撃を行う」 「大佐、作戦目的は地上部隊によるしげるの拘束では。リーパーの任務はあくまで監視だと…」 「少尉、状況は変化した。偵察班の“虫”から送られてきた室内の画像を見たまえ」 「これは……?!」 「2か月前まで大量にあったオモチャ、プラモ、ランナー、書籍類その他の大部分が消失した。これは合衆国にとっての“差し迫った脅威の急速な増大”を意味している。」 「しかし作成規定は近隣住民の被害を許容していません」 「しげるは現在キッチンでカレーの仕込みをしている。これをもとに爆撃損害評価(BDA)を再度行った。コンロに照準した場合、上階・両隣の住民が“深刻な被害”を受ける確率は最大で55%――この数字は現行の作戦規定においてもヘルファイアの射撃を完全に支持する」 「しかし……」 「少尉、射撃だ。ただちにだ。カレーの仕込みが終わってしまえば機会は失われる。関西に引っ越されてはもう手が出せないことはわかるだろう。」 「……」 「これ以上議論を続けるつもりなら査問をうけてもらうことになる。ただちに射撃だ」 「……射撃を行います。チェック………」