「ほう。ではお互い職務を全うする必要があるな」 「あい、まさしく」 では、われはこれで…と刑部が私の脇を通り過ぎた。私は刑部の空の寝床…枕元に、贈り物を置いた。置いたものの、やはり刑部が私ではない男に贈り物を貰うと言うのは面白いことではないと言う思いもある。 帰りに左近の部屋にも寄ると、凄まじい寝相で九十度近く布団からはみ出して寝ていた。左近を布団に戻し、奴には新しい足袋を置いて部屋へと戻った。 部屋へと戻ると、私の部屋の布団の上には、白い袋が一つ乗っていた。 「刑部さん!見てください、新しい足袋にあったかい首巻き!サンタが来てくれたんスね!」 「おお、左近。ぬしにもか。われもよ」 「刑部さんは本っすか!刑部さんのこと、わかってますね〜」 翌日洗面場に行くと、刑部と左近が騒いでいた。私に気付いた左近が喜色めいて近寄ってくる。刑部はその場で、私を見つめて目を細めた。 私が三田から貰ったものは秀吉様と揃いの意匠の手甲だ。なぜこれを私が欲したか、わかったのだろう。 刑部しか知らない筈なのに。 私達は顔を見合わせて、ニヤリと笑った。