菊と轍にて「三文芝居」拝見しました。読み終わった今でもずるずると引き摺り込まれるような、良い意味で心に爪痕を残していくような素敵な作品をありがとうございます!勢いのままになりますが感想失礼します! 主人公の青年の生い立ちの描写が本当に好きです。自分が経験したことがある訳ではないのに、何故だか手に取るように分かる絶妙な加減の絶望感、また蓄積するそれらに歪められていく青年の劣等感や焦燥感があまりに生々しく、思わずこちらも苦しくなってしまいました。 最後の真っ白な塀にのみ残る日本さんの死の痕跡の、そのあまりに小さく僅かな青年の偉業に、日本さんにとって死は一過性の些末事でしかないのだという無力感と失望に似た感情に襲われました。真っ白な塀 という表現がなんの勲章も持ち得ない青年の空白の人生をも表しているようで、なんて巧みなモチーフ…すごい…すごい…と語彙を失っています。。。独特な語り口調で綴られた文章も明治期の文豪を彷彿とさせて、とんでもないものを読んでしまったとき特有の最高の読後感に浸っています。乱文になりましたが、素敵な作品を本当にありがとうございました😭大好きです!!!