ライターとして東京で成功したのち、故郷の岐阜に帰ってきたしげる。高齢のオタクが気軽に立ち寄れるフリースペースの実現に向けて動き出した彼を待っていたのはしかし、地方在住の閉鎖的な高齢オタクコミュニティによる陰湿な洗礼だった。孤立を深め、自らが抱いた理想とのギャップにフラストレーションを鬱積させていくしげる。そしてついにある肌寒い雨の晩、のちに「ミキシングビルド殺人」(註)として世間を震撼させることになるあの惨劇が幕を開ける…… (註)ミキシングビルド殺人――4人の被害者の遺体はバラバラに以下略