「こちらHQ、鈴谷達が向かっている、GRS、状況を」 「こちらGRS。クソっ垂れな艦娘に言っといてくれ。もう間に合わない。あとは俺と退役軍人二人だけだ」 十五分有れば彼女達は来る。でももう五分は持たない。 「HQ、一人退役艦娘が居るな、彼女を…」「おい、アイツは民間人だぞ!クソっ、女なんて役にはたたねえから座らせろ!」 「HQ、下に簡易艤装一式がある、出撃だ」 「こちら、戦艦「河内」了解しました」 「まてまてまてまて!!なんでそんなもんが!」 彼女はこちらを愛おしそうに見る。 「ありがとう提督…いえ、あなた。退役後の生活、楽しかった…。最後に選んでくれたのが、私で本当に嬉しかった…」 「おいおいおい、まだ新婚旅行はどうした子供作るんじゃなかったのかクソそうか大使館つき警護で妻同伴って…!行くな、命令だ、頼む…」 涙で彼女が見えない見たくない。しかし艤装完了した彼女が私の涙を拭い。 「ごめんね…」 「15.2cm単装砲及びFCS良し、戦艦「河内」出撃」 主砲を捨て、これまでで一番身軽になった彼女は初めて提督の命令を無視し、戦場へと駆ける。あの頃にはなかった指輪から光を伸ばして。