最後まで相手を尊重し、「そばにいたい」と言い合うことなく離れてしまったふたりに心を痛め、私が神の力で背中に超強力磁石をくっつけたくなりましたが、長い年月を経て再会したシーンにもとても感動しました。泣きすぎて過呼吸になりました。おそらくロマンスグレーなころの2人が、その歳まで会うことはなかったのかもしれませんが、“一緒にいたい”と思い続けようやく自分の意思で抱き合えた瞬間「よ、よが、良がっだねえ」と思わずスマホを放り投げてしまい、その頃にはゴミ箱はティッシュの山でした。零が「好きに生きに来た」と言って、ようやく、ようやく……晃牙を自ら求めたこのシーンが大好きです。晃牙が返した「あんたほんとに俺のこと好きだったんだな」にも、“俺が求めていたから好いてくれていたのでは”と少なからず思っていた自信の無さが現れていて、どこまでも不器用なふたりの辿り着いた未来に胸がぎゅっと締め付けられました。私自身は読者として零と晃牙どちらの背景も内面も知れていましたが、自分のこととなると多くを語らない彼らにとっては、初めて分かったことだったのだなと……(もう少しつづく→)