東京コミコン。日本で行われるコミコンであるこのイベントは会場が超満員だった。 「チャラチャラした若造ばかりだな。オタクの祭りとは思えん」 「それはそうさ。東京コミコンの実行委員会は日本のアメコミのグッズ販売会社だ。それが日本のアメコミ関連市場がここ数年で急拡大したってんで、それに便乗して日本でもコミコンを開催することにしたんだ。商業主義で場当り的、オタクっぽさとは真逆さ。それが、オタク絡みの事件だからってオイラたちが出動しなけりゃならないとはね」 「なにタフガイを気どってるんだ。ネズミのくせに」 マシーナリーとも子はドリルではない方の手でハムスターをつまみ上げた。 「ネズミじゃない! お前はこいつをオイラの本体だと思っているようだが、そうじゃない。ハムスターの脳は人間並みの演算には小さすぎるからな。101匹の群体で並列処理してるんだ。だからオイラは”Signales Intelligence Generally Environmental Ranged Unit”、通称“しげる”ってんだ。ま、一応、音声デバイスを搭載してるこいつが司令塔だがね」 「どうでもいい。脅迫状を送られた実行委