① 本日の退屈な授業も終了デスネ、っと。 心の内で呟きつつ鞄片手に向かうのは、かの体育教師の元。 今日は朝会っただけで、それ以降体育の授業もなかったし、廊下でばったり、なんてこともなかったから、帰りがけに会って行こうかな、なんて思って、まず向かったのは体育教員準備室。 見慣れたそのドア上部にはガラスが嵌め込んであって、そこから覗けば、目当ての人物が居るかどうかも分かる。 他の先生に見つかって、また服装がどうのとか言われても面倒だし。と、準備室の中を覗けば……。 ――いた。 咲羽先生。 なんか、珍しくだらっとしてて、デスクに頬杖ついて……ってあの花。 朝、私が押し付けたカーネーション。 小さいペットボトルに一輪挿しみたいにして活けてある。 それをつんつん、なでなで。 心なしか…………微笑んでいるような……?