④ そうこうしている内に騎士団に追いつかれそうになったので、サイトウは咄嗟にダンダラ羽織を脱ぎ捨てました。こんなこともあろうかと、下には黒と灰色の着物を着こんであります。羽織さえ脱いでしまえば闇夜に紛れるのは簡単なのです。 そうして、サイトウは1時過ぎに家に着き、ヤマナミに送り襟絞めをかけられました。必要な犠牲でした。 その頃お城では、闇に消えた優勝者が落としていった浅葱色の羽織を、ヒジカタ王子がじっと見つめていました。 (つづきません)