鶴ちゃんはずるい。普段から可愛いのに、ベッドの上で積極的になる鶴ちゃんはもっと可愛くてずるい。そんな可愛い鶴ちゃんを知っているのが僕だけじゃないこともずるい。僕には鶴ちゃんしか居ないのに。LINEの連絡の一つ一つだって、僕ばっかり長文を送っていて鶴ちゃんは淡白だ。全くもって平等じゃない、僕達は付き合っている恋人同士なのに。ゆくゆくは結婚して家族になるのに。 最近、そんなことを思うようになってしまった。仕方がないと分かっていても、頭の中をぐるぐる回って離れてくれない。 「……鶴ちゃんは、」 「ん、何だ?」 「……ううん、なんでもないよ」 「そうか? 何かあったら遠慮なく言えよ?」 そう言って心配そうに見上げてくる顔すら可愛くて、やっぱり、ずるい。