僕は一号先生の度重なる暴力に耐えかねて苦情を言った。すると、先生はニヤッと笑った。 「わたしは『SIREN』で言えば美耶子ちゃんだからね。ツンデレなの。男の子はそういうのが好きでしょ?」 「ツンデレって死語ですよ。年齢がバレるんじゃないですか。永遠の若さを求めて《赤い水》でも飲んだ方がいいんじゃないですか」 「なんだと、コラ!」 先生は僕にヘッドロックをかけた。 「く、苦しい! それに胸、胸が当たってます!」 僕がそう言って先生の腕をタップしても、ジャガー(トランクにスパナ入り)を乗りまわす先生は聞きいれてくれなかった。この先生に、かつて「イチコちゃん」と呼ばれる女子中学生だった時代があったとは、とても信じられない。