② 「……」 デスクに頬杖をついて、左耳をいじる。 こんなだらしない姿勢、生徒には見せられないなんて思いながら溜め息をついて、水で満たした一番小さい背丈のペットボトルに挿したカーネーションへ右手を伸ばす。 学校には一輪挿しの花瓶なんて洒落たものはないから、こんな簡易な花瓶で申し訳ないけれど、せっかくあの子がくれたのだから。 なんだかんだとあたしにちょっかいをかけてくるし、問題児な行動ばかりする子だが……こういうものをくれる可愛い所もあるみたいだし。 ――なーんか、ほっとけないというか……。 気になるというか。 どことなくざわつくような胸から息を吐いて、撫で回していた花弁から手を引く。 あまり触り過ぎると、花の寿命を縮めてしまう。綺麗だが、ほどほどにしておかないと。