まつやまさん、はじめまして。 「雪白」を拝読しました。どの描写も台詞も素敵なのですが、立場や精神状態が入れ替わったような、異母兄弟の前世と今世の対比が刺さりました。前世では兄が弟を試し、弟が兄のひた隠しにした罪悪感を暴いたのに対して、今世では、弟が愛の証明を求めて兄を試し、兄が弟の蓋をしようとした欲を意図せずに暴く。前世では弟は兄の罪悪感を指摘し、今世では兄が弟がかつて性暴力で負った傷を刺激する。前世では兄が、今世では弟が孤独の中で捩れていく。勇作が幼い子供のような必死さで「自分を見て」と乞う姿も、母や鶴見に対する前世の尾形と重なりました。その想いは純粋なほどなのに、孤独の中で追い詰められ行動が極端になるところも似ているなと思います。 そのように純粋だったけれど血で汚れた想い、純粋だったからこそ呪いに転じた雪白の愛が、勇作の血が散った雪と白いシーツと重なる描写が絶妙に美しいです。(すみません。文字数が足りなくなってしまったので2通に分けてお送りします)