やこさん職人の昼は忙しい。朝食べて残ったやこさんを磨いていかなければすぐに傷んでしまうためだ。ひとつひとつ形や大きさが違うため、「機械まかせにはできない」と職人は語る。 「数が多いからといって、力任せにゴシゴシやっちゃいかん」ベテランの職人が戒める。「やこさんよう採れた、ようがんばった、という気持ちを込めて磨かにゃ」そう話す彼の手つきは、愛し子を撫でるときのそれによく似ていた。