『暗夜光路』を読ませていただきました。序盤の、まるで飼育ケースに入れられ、少しずつ空気穴を塞がれていくがごとく追い詰められていく二人を思うと息苦しく、そして彼らをを追い詰めていく人々に対して、胸くその悪さと怒りを覚えました。しかしそんな中で、以蔵さんも坂本さんも心が折れたきっかけが、お互いが離れて行く事だったのが、逆に二人の結び付きの強さを感じさせました。 とても優しく温かい人々に囲まれて、以前のような柵なく穏やかに暮らす日々が手に入って本当に良かったです。同じ田舎ではあるのに、どうしてここまで違うんだろう、なんて思ってしまいました。二人を助けてくれたおばあさんの人情が染み渡るようでした。 衝動に任せて命を絶とうとするまでに追い詰められた二人ですが、いつか置いてきたもの、捨ててきたものとの対峙を選ぶときが来るのか、来なくても……それを選んでも、選ばなかったとしても、もう二人一緒ならば大丈夫と思えます。でも、出来れば家族には生存報告をしてほしいですかね。 返信等はお気になさらないでください。では失礼いたします。