遅ればせながら、新刊の感想を。 本文10頁目、眠るフィアナの横顔の美しさに息をのみました。日頃の自分は、「自我を持った、生身の人間としてのフィアナ」の追及に傾きがちなので、しばしば忘れてしまうのですが、彼女は「絶世の美女」で、ただ眠っていても…むしろ、そういう時ほど、純粋に「造形美」を感じさせる外見の持ち主なんだよな……と、今更思い出したり…… ふたりで一つの果実を分け合い、同じ景色を見たいと願い、その願いを相手に伝えて……と、この20年、わたしが彼女と彼にさせてあげたいと願いながらいまだにできずにいることが、いくつも具現化していて、ただただ胸がいっぱいになりました。 私見では、このふたりについては、真剣に考える程「実現しなかった可能性」の重さに打ちひしがれて、「楽しい」ことより「苦しい」「つらい」ことの方が多いと思います。 あくつみ様には、他にも語りたい&描きたいキャラや作品は数多あるででしょうに、あえて、このしんどい二人を、魂削って描き上げてくださったこと、感謝してもしきれません。 渾身の、奇蹟の一作だと思います。生涯大切にします。