現在の時刻は午前1時。とっくに日付は変わってしまっていた。静かな住宅街を通り過ぎ自分のアパートへ向かう。家にいる彼はもう寝てしまっているだろうか、こんな時間まで仕事してるやつにもう愛想尽かしてるよな、なんて考えばかり頭に浮かんでくる。 「ただいまー…」 扉を開けたが物音ひとつしない。さすがにこの時間まで起きてるわけがないもんな、なんて少しだけ期待していた心が傷んだ。 瞬間、まわりがほんの少しだけ明るくなった。いつの間にかリビングの扉が開いていて最愛の彼がそこに立っていた。 「あ、」ふわりと抱きしめられる。 「お帰りなさい…。」彼、HiMERUは珍しく瞳が潤んでいた。だがそれも一瞬のことですぐに戻ってしまった。それどころか少し圧のある笑顔で「ご飯、食べますよね?」と。 帰ってきてからあんま食べてないのバレてたんだ〜と思いつつ、彼のご飯を1口ずつ味わっていたのだが涙が止まらなくなってしまった。