7月、17歳。プール授業の後の国語。プール終わりで皆が眠気まなこを擦りながら授業を受けている、僕こと僕もその1人だ。「ん〜、今日は28日だからマジ北」担当教諭である五十海が告げる、だが僕の隣のマジ北は不良だ、夜遅くまでスーパーとかコンビニの駐車場で1人で屯して夜を跨いで味わってる女。夜更かしを日常的にしている、例外じゃなくマジ北も眠気と戦ってた。でも僕はこの中途半端なヤンキーが好きなんだ…助けてあげなきゃ!と思い、「老舗」の読み方を「しみせ」と教えた、マジ北も驚いた顔で「しみせです」と答えるがしかし読み方は「しにせ」、それを聞いて五十…川?先生は「ベタな間違いだぞ」とマジ北を笑い者にする。でもみんな眠そうで話なんて聞いてない、それでも、恥をかかせてしまった事実。でもマジ北は「ありがとう、間違えてたけど……」って笑って言ってくれた、僕はその顔をみて、何も言えなかった。そんな僕を横目に、塩素の匂いを含んだ7月の風がふわりと教室のカーテンを孕ませる…。何も言えなくて、夏。 Directed by クイズ世界一