RM/EH 「君のせいだからな!」 普段は穏やかな眦も、不要な力を入れないようにしている肩も、何もかもを釣り上げて向かってくる。 「そのとおり、自業自得だ」 「喧嘩を売っているのか⁉︎」 まるで毛を逆立てる子猫だ、自分でも分かっているのに飲み込めない憤りで喉を痛めている。普段の冷静な君は端に押し込められてしまって、それを堪らなく愛らしく、愛おしく感じる。 払うべき代償は決まっていた。あとはどちらが払うか、どちらが決断するか。ハントより、ミラーが少し早かった、結果、血を流したのは君でなかった、ただそれだけのこと。別に取り返しがつかない程のことでもない。 「君は自分のことをなんだと思っているんだ!」 「イーサンハント、君が、身を削って守る必要のないたった1人の人間だよ」 だから、そんなに目元を赤くする必要はない。 君が守らなくていい日常も、癇癪をぶつけてもいい相手もひとりくらいいたっていいだろう。君の敵でなく、君の仲間でなく、君が命を賭ける無辜の民でもない、そんな奴も。 「喉を痛めるなら、パーキングよりベッドの上がいいと思わないか?」 まだ、もう暫く可愛い顔をしていてくれ。