片栗粉さんの「飯を食うのが遅い仁と早食いの竜三の話」が大好きです。そもそも仁どの食べるのがゆっくりというのが好きなのですが、その上、ちびっこ、少年、成年と段階を追ってかわっていくふたり、でもかわらない仁どのから竜三への信頼と愛情みたいなもの、竜三から仁どのへのちょっと素直に表すのはむずかしい屈折した感情、かわらないはずなのに変わったように見えるのは立場のせいなのか、状況のせいなのか……とたまらない気持ちになります。 おとなになった竜三は「純粋さが消えてしまった」と思い、それを仁どのの中に見出していますが、仁どのは昔とかわらないものを竜三の中に見ているんじゃないかなと思います。 「優しさに気づけるのはあなたが優しいからだ」的な優しさをにじませていた竜三が、その中にさっと欲情めいた気持ちの影をさすのが最高に色っぽいお作でした!